静岡県立朝霧野外活動センター
指定管理者:日本キャンプ協会グループ
〒418-0101 静岡県富士宮市根原1番地 TEL 0544(52)0321 E-MAIL asagiri@camping.or.jp

所長室から「陸奥の旅」


 日曜日の朝、電車に乗ろうとした時のことだった。駅のトイレの中から「キャー、助けてー!」という若い女性の声がした。私は女子高生がふざけて大声を出しているのだと思った。やれやれ、最近の女子高生には困ったものだ…と。
 ところが、その声の主が叫びながら、ホーム上を逃げるように走っていくのを目撃した瞬間に、これは事件だと感じた。私のまわりにいた人々もそう感じたようだった。あたりが騒然とし、駅員がその女性の後を追いかけて行く姿を見たときそれは事件であることが確信された。数分後には警察官までが登場し、駅のホームはさながらTVドラマのシーンのようでありながら非常に緊迫した雰囲気に満たされた。
経緯は分からないが、逃げていく女性を追って男性が走り、そのうしろに駅員と警察官がついていく。警察官が女性に追いつき「落ち着いて」と声をかけるが、そんなことで落ち着けるような状況でないことは誰の目にも明らかだった。警察官は何度もなんども「落ち着いて」と声をかけるのだが、それは女性に言っているようでもあり自分に言っているようでもあった。
ピンチが訪れた時、「落ち着いて」という言葉をかけたり、掛けてもらったりすることがあるが、その言葉で自分を取り戻すことが出来るかどうかはその人との信頼関係に大いに関係があるのではないかと、あの事件以来強く思うようになった。



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コラム「お気に入りの場所:麓集落」

朝霧野外活動センターと国道139号線を挟んだ反対側に麓集落があります。毛無山への登山口になっているところです。その集落の入り口に麓山の家があります。近くには東海自然歩道や整備された清潔なトイレもあり、絶好の休憩ポイントにもなっています。以前ここには、麓小学校というほんとに小さな村の木造小学校がありました。いまの山の家はその小学校跡地です。武田信玄の時代にはこの麓集落の奥の沢、それこそ今でもかなやま(金山)沢という名前の沢には金山があったそうで、麓の林業家、竹川さんの家はその金山奉行の末裔だと言われています。その竹川さんが運営されています「ふもとっぱらキャンプ場」では、今も砂金掘りプログラムが提供され、鉱山があった当時の名残を残しています。

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あさぎりだより

 幻想的な白い霧の中に、黄色くて甘酸っぱい実をつけたモミジイチゴや、食べごろに色づいてきた桑の実が目も舌も楽しませてくれるキャンプ場。子どもたちの笑顔と元気な声が響き渡り、いよいよ賑わってきました。日々伸びていく草を追いかけて、もう何度刈ったことでしょうか。作業をしていると、高原の涼しい風に乗って、たくさんの鳥の声や刈ったばかりの青草の香りが心地よく感じられます。時々雲の切れ間に姿を見せてくれる富士山はすっかり衣替えを終え、鮮やかな紫と濃緑の夏衣といった感じですね。
 ふとした瞬間に季節の変わり目やそのときの旬を感じられた時って、些細なことであってもなんだかすごく得した気持ちになります。センターを利用される皆さんと関わりながら、その時々の旬な朝霧を紹介したり、一緒に感じていけたらいいなと思います。(2008.06.25)

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