静岡県立朝霧野外活動センター
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喜ぶ人と共によろこぶ



先日、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターの食堂で偶然佐々木正美先生に出会った。10年以上もお会いすることがなかったので、本当に懐かしく声をかけさせていただいた。先生は大学の医学部で教鞭をとっておられる精神科のお医者さんである。
先生とは、私が以前YMCAのユースリーダーシップ開発委員会の担当者であった時に委員長と担当者という関係のおつき合いをさせていただいた。
ユースリーダーシップ開発委員会というのは若いボランティアリーダーの活動を支援したり研修を企画する委員会である。先生は常に青少年世代の人々の活躍に大きな期待をかけておられ、ユースリーダーシップ開発の仕事に熱心に関わっていただいた。先生の面差しともの言いはいつも柔和でもの静かであるが、行動と思考は実にポジティブな方である。
委員会の時には少し早めに来られて、みんなが集まるまでいろいろなおしゃべりを楽しむことが常であったが、先生は敬虔なクリスチャンでもあり、時折聖書の言葉についてお話をして下さることがあった。
ある日、「聖書には、『喜ぶ者と共によろこび、悲しむ者と共に悲しみなさい』と書いてあるでしょう。しかし、悲しんでいる人と悲しみを共有することは割に出来やすいものだけれど、喜んでいる人と喜びを共にするというのはそんなに簡単に出来ることではないんですよ。」とおっしゃられた。私はおや、と思ったが先生は「人の喜ぶ理由に少しの嫉妬心も感じないで、心の底から共に喜ぶことが出来るというのは至難のことなんです。信頼と尊敬の気持ちがなければ喜びを共にすることは出来ないんです」と言われたことが頭の中に残った。
久しぶりに佐々木先生と再開し、10年前と変わらないお元気な姿に触れ、あの時の言葉を思い出しながら、私たちは日頃から青少年と向き合いながら様々な活動を展開しているが、彼らに対して本当に尊敬と信頼の気持ちを表しているだろうかと反省させられた。

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