静岡県立朝霧野外活動センター
指定管理者:日本キャンプ協会グループ
〒418-0101 静岡県富士宮市根原1番地 TEL 0544(52)0321 E-MAIL asagiri@camping.or.jp

自由と責任



我が家では時々、犬を飼おうという話が持ち上がる。大きい秋田犬がいいとか家の中でも飼える小型犬がいいとか話は大いに沸騰する。そして、いったい誰がその犬を散歩に連れて行くのかというところにくると、話題に終止符が打たれる。したがって、朝早くから犬と一緒に歩いている人々を見ると思わず「偉いなー」と頭が下がる。ましてや、早朝の波打ち際を犬といっしょに駆けている人などに出くわすと、手をあわせて拝みたい気持ちにさえなる。かくて、渚は私にとって格別な場所となってしまった。
先日、ある海のキャンプ場に行ったらそこでも渚は特別な場所だった。係の人から「浜辺に出る時には必ずライフジャケットを着用して下さい」と説明された。「泳ぐつもりがなくても、カヌーやヨットに乗るつもりがなくてもライフジャケットは必着です」と言われ、ちょっと違和感のある気持ちになった。
犬を連れて浜辺を散歩する時は誰からも何も言われないのに、管理者の居るキャンプ場の浜に降りるときにはライフジャケットを着けていなければならないと言うルールにだ。ヨットやカヌーに乗って漕ぎ出すときのライフジャケット着用は当然だと思うけれど、渚で貝殻を拾う時も散歩をするときもライフジャケットは必着と言われると日頃の天邪鬼が顔を出す。いやいや、浜辺に出ると誰でもが水の中に入りたくなるものだから着用にしくはないなどと異論が続出しそうだが・・・・・・ 
野外活動を行う上で常に付きまとうのが、安全確保の問題だ。いかに安全を確保し事に臨んだかということは管理者にとって大きな関心事である。それ故に、管理者は往々にして過剰と思えるほどの安全対策を施し、利用者がうんざりするほどの「ダメダメルール」で雁字搦めに縛ってしまうことは珍しくない。
自分の行動に責任を持つということは? 自由と責任とは? それはどうやって学ぶことが出来るのだろうか。これは野外活動施設の考えなければならない大きなテーマである。

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